フィギュア競技を観ていると、どうしても難易度の高いジャンプの成否で一喜一憂していまいます。選手の皆さんもジャンプの得点を高めることを最大の課題にして練習しているようですが…
構成要素の間の滑り(つなぎの演技?)がカッコイイ演技を観ることができるととても得した気分になってしまいます。つなぎの演技が多少他の選手より優れていても点数的にはあまりプラスにはならないのでしょうが、この部分に細かい神経を使っている選手の演技を観ると、引きこまれている自分に気づきます。
特に、手の動きが音楽にあって、ピシピシ決まっている選手が好きですね。
世界フィギュアで観た!手の動きがカッコイイ選手たち
ロシアのミハイル・コリャダ選手はフラメンコから?
なかなか、SPとフリーの両方をそろえられない、期待してみているとどこかでミスをする、そんな選手というイメージなのですが、今回のフリーはすばらしかったです。自分はダンスに詳しくないのですが、ラテン系のダンス?(多分フラメンコ)の動きを多く取り入れていて、曲にあってました。他の選手に見られない動きなので余計に新鮮だったのかもしれません。余談ですが、女子のサモドゥロワ選手の動きにもフラメンコのダンサーを想像させるものがありました。やはり世界で有名なダンスには人を惹きつける魅力があるのでしょう。。モスクワでフラメンコのダンスを習う機会って多くなさそうですが、コリャダ選手の手はかっこよかったです。フラメンコだけでなく、舞台演劇(オペラかな?)からもヒントをもらっている気がします。
日本のジュニア選手たちをみていると、ジャンプやスピンにばかり集中していてダンスをあまり重要視していない気がします。手をやたら振り回すだけの演技を観ると、がっかり?もったいない?と思ってしまいます。日本の若手のみなさん!見習ってください。
宇野くんの振り付けは誰でしょう?
宇野選手の振り付けって独特ですよね。空をつかんで引き寄せるような動きとか、肘を少し後ろにひいた決めポーズとか…他の選手には見られません。全日本選手権の公式パンフレットを見ると、SPもフリーも「樋口美穂子」さんでした!もしかしてジュニアの頃からずっと「樋口美穂子」振り付け? と思って女子を見ると、グランプリ東海クラブの選手の振付師は「山田満知子」先生と「樋口美穂子」コーチの名前がズラズラ…。なるほど…でした。
なんと言っても世界最高!ネイサン・チェン選手
現在のトップ選手の中で一番カッコイイのは何と言ってもネイサン・チェン選手です。
あの動きは何からヒントを得ているのでしょう?昨シーズンのSP「ネメシス」は衝撃的でした。ニューヨークには世界中のエンターテイメントが集まっています。その中に、これ!とひらめいたダンサーがいたのでしょうね?バレエでもない、従来の伝統的な踊りのジャンルにハマらない,斬新な身体の動きとリズムです。そして身体のキレがすごい!引退前の高橋選手のキレもすごかったですが、現在ではネイサン・チェン選手が「世界一のキレ」?ではないでしょうか?
日本のジュニアも素晴らしい世界の演技のキレを是非盗んでください。