美しさを競うスポーツ、フィギュアスケートで「群雄割拠」は変な表現ですが、今年の女子フィギュア界はまさしく「群雄割拠」「下克上」という言葉が似合いそうな展開に見えます。
今年のグランプリシリーズ以降の(選手たちがある程度仕上がってきた段階の目安として)得点を拾ってみましょう。
スケートアメリカ
宮原知子 SP 73.86 FS145.85 TOTAL 219.71 優勝
坂本花織 SP 41.29 FS 142.61 TOTAL 213.70 2位
本田真凜 SP 62.74 FS 95.30 TOTAL 158.04 4位→8位
スケートカナダ
樋口新葉 SP 66.5 FS114.78 TOTAL 181.29 2位→6位
山下真湖 SP 66.30 FS 136.76 TOTAL 203.06 3位→2位
(参考)トゥクタミシェワ SP 74.22 FS 129.10 TOTAL 20 3.32 優勝
メドベージェワ SP 60.83 FS 137.08 TOTAL 197.91 6位→3位
フィンランド大会
白岩優菜 SP63.77 FS 127.69 TOTAL 191.46 2位→4位
坂本花織 SP 57.26 FS 140.16 TOTAL 197.42 7位→3位
本郷理華 SP 51.11 FS 105.48 tOTAL 156.59 11位→10位
(参考)ザギトワ SP 68.90 FS 146.39 TOTAL 215.29
コンスタンチノワ SP 62.56 FS 135.01 TOTAL 197.57 4位→2位
西日本選手権
紀平梨花 SP 73.41 FS125.30 TOTAL 198.71 格が違います!優勝!
竹内すい SP 61.70 FS 108.22 TOTAL 169.92 3位 (まだ高2 伸びしろに期待)
と列挙しましたが、あれ?一人足りない!?
三原舞依選手がまだ登場していないのです。ネーベルホルン杯では200点超えだっただけに期待したいです。三原選手は紀平選手と同じスケジュールで今週末のNHK杯とフランス大会にエントリーしています。
こうしてみると、世界と(ロシア組と?)競える第1グループに宮原選手、坂本選手という平昌組に紀平選手と山下選手が入ってきた印象です。昨年までトップ集団と思われていた樋口選手は調子を落としているようなのが残念です。また本田真凜選手は第1グループからはほど遠い感じですが華のある選手なので頑張って練習して欲しいです。本郷理華選手も数年前のトップグループからは外れてしまった感じですが、姿勢が少しずつよくなってきていますね。長い手足をいかしたダイナミックな演技を完成させればまだまだ上位に入ってこれる選手だと思います。
山下選手ですが、山田コーチ曰く「フィギュアに必要なものは全部もっている」オールラウンダーなだけに目立つストロングポイントがないという印象だったのですが、シニアデビューのグラプリシリーズでいきなり2位! 次回出場がロシア大会でザギトワ選手と一緒!!でも頑張れば2位になってファイナル進出も期待できますね。
宮原、坂本、紀平、山下、三原 とまだファイナル進出の可能性のある選手はこんなにいますが、全員はいけないだろうな…。
調子をおとしている選手も、好調な選手も、年末の全日本では「出し切った」演技を楽しみに観戦させていただきます。