つい先日、「海中の道化師」を読みました。面白かったので過去のシリーズを探し「朽海の城」→「波動」→「烈渦」 と一気に読んで、もっと!と探したところ、いまはここまで! でした。
残念!
もとと読みたい!有馬礼子さんの凛々しいサムライ魂をもっと読みたい!と思っても次回作に期待するしかありません。
吉川英梨さんのすごいところ、ミステリーの本筋以外にちゃんと見せ場を作っているところ。正直いって、「烈渦」の日下部刑事とエスポワール扇橋の住人とのくだりは、感動ですね。特に若い夫婦が生まれたばかりの赤ちゃんに付ける名前!じ~んときちゃって不覚にも電車の中で涙を零しそうになりました。
そしさらにすごいのは、
本日、日本中の関心を集めているであろう
「高潮」の凄まじさのリアルさ!
吉川さんは「高潮」の怖さをリアルに描いています。ストーリーの中では4階建のビルが高潮に飲み込まれそうになります。現実の世界でも起きる可能性のある脅威のようです。今日もフジテレビの緊急特番で、関空が水没した高潮は特異な例ではなく、発表されているハザードマップでも東京・江東区の川沿いの地域では 最大10mの高潮が発生する危険性が指摘されていると言っていました。まさに 日下部刑事は東京・江東区で台風による巨大な高潮と格闘し危機一髪だったりするのです。読んでいてもハラハラするような恐怖です。実際に直面した人はどんなにか恐怖でしょう。人間の無力さを感じるしかないのでしょう。
タイムリーにこの本を読んだわけですが、高潮の怖さをしっかり認識しました。
津波も怖いが高潮も同じくらい怖い!
ま、高潮以上に、碇刑事と礼子の今後にも目が離せません。碇さん羨ましいな~。笑